榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

探検隊員を求む――至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の長い月日。絶えざる危険。生還の保証なし。成功の暁には名誉と称賛を得る。・・・【ことばのオアシス(7)】

【薬事日報 2009年7月22日号】 ことばのオアシス(7)

探検隊員を求む――至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の長い月日。絶えざる危険。生還の保証なし。成功の暁には名誉と称賛を得る。

――アーネスト・シャクルトン

1914年、英国の探検家アーネスト・シャクルトンはエンデュアランス号に乗り、世界初の南極大陸横断に挑戦するが、南極の分厚い氷塊に閉じ込められてしまう。船を失い、氷上をさまようが、2年間の苦難を乗り越えて、シャクルトンは遂に27名の隊員全員を無傷で連れ帰ったのである。どんなに絶望的な状況下にあっても、隊員に生きて帰れるという希望を与え続けたシャクルトンのリーダーシップは高く評価されている。

上に揚げたのはシャクルトンが出した隊員募集の求人広告と伝えられているものだが、確証は得られていない。