榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

思いっ切り派手な、世界のカエルたちの写真集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(181)】

【amazon 『見て楽しめる爬虫類・両生類フォトガイドシリーズ カエル』 2015年9月28日】 情熱的読書人間のないしょ話(181)

イーピーメディカル株式会社時代、大いに頑張ってくれた黒沢琢磨さんと石橋茉那美さんの結婚式に出席するため、仙台に行ってきました。幸せいっぱいの、美形の新婦とちょっぴりお茶目な新郎に煽られて、私ももう一度挙式したくなってしまいました(笑)。式場の門は仙台城から移築したものとのことで、風格が漂っています。

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閑話休題、『見て楽しめる爬虫類・両生類フォトガイドシリーズ カエル――カラー写真と各種解説、タイプ別飼育情報が満載!!』(海老沼剛著、川添宣広編・写真、誠文堂新光社)は、カエル好きにとっては手放せない一冊になるでしょう。

世界のカエルがムカシガエル亜目、スキアシガエル亜目、無舌亜目、メキシコジムグリガエル(ポーチ)亜目、カエル亜目に分類された上で、それぞれの科に属するカエルたちが、鮮明なカラー写真と分かり易い説明文で紹介されています。

例えば、アカメアマガエルは、「非常にビビッドな体色をしたカエルで、写真映えがするため映像媒体などにもよく登場します。最も特徴的なのは名に冠せられている真っ赤な目の虹彩で、体色は明るいグリーンです」といった具合です。

ヴァレリオアマガエルモドキは、「体色は透明感のある黄緑で、腹部の筋肉が半透明で内臓が透けて見えます」。

キンイロアデガエルは、「腹部を含めたほぼ全身がオレンジ色から赤で、非常に目立つ色彩をしています。虹彩は黒です」。

ベルツノガエルは、「体色は緑から緑褐色で、暗褐色や暗緑色の斑が背に入ります。また、それらの斑紋の間に赤い色が乗ることが多いです」。

アイゾメヤドクガエルは、「モルフ(型)が多い種で、その色合いはさまざまです。四肢の色が濃い青から紺色のモルフが多いですが、黒や明るい黄色のものもあります。背の色なども同様に、多くの色合いがあります。斑紋もスポット状のものからライン状のもの、網目状のものなど多彩です。それらに加え、オレンジや黄色、白などの斑が乗ることもあります」。ヤドクガエル科のカエルは皮膚に毒を含み、それにより捕食者から身を守っています。非常に派手な体色で皮膚毒を持つことを誇示している警告色なのです。このヤドクガエル科のカエルたちは、それぞれがさまざまに思いっきり派手派手で、目を瞠ってしまいます。

生物の多様性を実感できる写真集です。