榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

工夫次第で、生産性の高い農業を実現できる――具体的方法を開示・・・【情熱的読書人間のないしょ話(895)】

【amazon 『最強の農起業!』 カスタマーレビュー 2017年9月27日】 情熱的読書人間のないしょ話(895)

散策中に、橙色と黄色のコンビネーションが美しい花を咲かせているハナアロエ(ブルビネ・フルテスケンス)を見つけました。庭が見える店で昼食を取ると、時間がゆったりと流れていきます。我が家の庭にニホンカナヘビが現れました。2017年9月15日にスタートしたNHKテレビのドラマ10『この声をきみに』の第1回に我が家の前の小学校と近くの公園が映っているではありませんか(女房の話では、1カ月ほど前に竹之内豊たちのロケが行われたそうです)。因みに、本日の歩数は10,557でした。

閑話休題、『最強の農起業!――ブルーベリー観光農園で失敗しない農業経営』(畔柳茂樹著、かんき出版)は、異業種出身者が農業を始めようとするとき、大きな励ましになることでしょう。そして、農業以外の起業を目指す人にとっても、心強い参考書になることでしょう。

著者は、エリート・サラリーマンではなく、落ちこぼれサラリーマンであったことを、正直に告白しています。

「自分の理想とする農業を模索する中でブルーベリーと運命的な出会いがあった。手掛けたのは、ブルーベリー狩り観光農園『ブルーベリーファームおかざき』の開設だった」。

「斜陽産業の農業でありながら、生産性の高い農業を可能にしたのは、次の3本の柱によるところが大きい。それは、素人でも可能な『無人栽培』『観光農園システム』、そしてネットとメディアを活用した『IT集客』。・・・この3本の柱は、いずれも生産性向上への貢献の仕方が異なる。無人栽培は、主にインプット(労働時間)を削減する活動。IT集客は、主にアウトプット(売上・付加価値)を増やす活動。そして観光農園システムは、インプットを減らし、アウトプットを増やす活動であり、生産性への貢献度で言えば、観光農園システムが抜群に良く、画期的な施策と言える」。IT集客は、具体的には、ホームページ、ブログ、facebook、メルマガを活用しています。

「ビジョンを次のように掲げた。『最高品質のブルーベリーを提供する』『ブルーベリー狩りという新しい価値を創造する』『おもてなし農業を実践する』の3つだ」。おもてなし農業とは、団体客を断り、個人客専用の農園にしたこと、時間制限を設けず、時間無制限食べ放題の方式を採用していることを指しています。