榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

関東大震災に乗じた在日朝鮮人大虐殺の中、死刑判決をも恐れぬ愛の行方・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1500)】

【amazon DVD『金子文子と朴烈(パク・ヨル)』 カスタマーレビュー 2019年5月28日】 情熱的読書人間のないしょ話(1500)

ランタナ(シチヘンゲ)は、花の色が次々に変化します。桃色、黄色、茶色のハーモニーが美しいアルストロメリアが咲いています。ムラサキツユクサが紫色の花を、バイカウツギが白色の花を、ヒルザキツキミソウが薄桃色の花を付けています。因みに、本日の歩数は10,956でした。

閑話休題、映画『金子文子と朴烈(パク・ヨル』(DVD『朴烈(パク・ヨル)』<イ・ジュンイク監督、イ・ジェフン、チェ・ヒソ出演、artcrafts>)には、いろいろなことを考えさせられました。

第1に、1923(大正12)年の関東大震災の混乱に乗じた、「朝鮮人が井戸に毒を投げ入れている」といった流言飛語に煽られた官憲や民間の自警団などにより、一説では6000人に及ぶ在日朝鮮人虐殺が引き起こされたこと。

第2に、震災対策の最高責任者であった内務大臣・水野錬太郎が戒厳令を宣告すると同時に、朝鮮人蔑視に基づく、「混乱に乗じた朝鮮人が凶悪犯罪、暴動などを画策しているので注意すること」という内容を各地の警察署に下達したことが、朝鮮人虐殺に甚大な影響を及ぼしたこと。

第3に、この風潮の中、在日朝鮮人アナキスト(無政府主義者)・朴烈と、彼の思想に共鳴する日本人・金子文子という実在のカップルが逮捕され、大逆罪で起訴されたこと。

朴烈と文子の愛のあり方を通じて、人を愛するとはどういうことか、死刑判決をも恐れぬ愛のあり方がどうして可能なのか――を、深く考えさせられました。

思想に殉じ、愛に生きた朴烈と文子の血が迸るような鮮烈な印象が、未だに瞼に焼き付いています。