榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

定年退職後に贅沢な節約生活を楽しむためのヒント集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(200)】

【amazon 『贅沢な節約生活』 カスタマーレビュー 2015年10月18日】 情熱的読書人間のないしょ話(200)

葉を落としたサクラの枝は秋を感じさせます。秋風になびくススキ、高く伸びたコスモスも風情がありますね。晴れやかな音楽に導かれ歩いていくと、森の中で野外音楽会が開かれていました。 

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閑話休題、『贅沢な節約生活――お金をかけずに老後を楽しむ』(保坂隆著、朝日新聞出版)は、聖路加国際病院の医師による、定年後の人たちへの上手な節約生活の勧めです。

「先のことは誰にもわからないから、お金はいくらあっても安心できないというのでしたら、発想を変えて、『お金をかけないことで、楽しく健康長寿を実現しよう』というのが本書の提案です」。「健康長寿のポイントは『体と心を動かすこと』です。そのためには、家にこもらず、積極的に外出して、人と話し、社会の中で居場所を持ち続けることが大事です。その生活習慣を身につけること、特に定年退職した人は会社に行くことに代わる新たな行動習慣を身につけることが、お金をたくさん持っていることよりもよっぽど重要になります。お金をかけない節約生活で、後ろ向きな思いをする必要は全くありません。むしろそれは、老後の『贅沢な過ごし方』と言えるものです。お金を使わずに知恵を働かせ続けることは、老化や認知症の予防に大きく役立ちます」。「みみっちい節約生活」ではなく、「贅沢な節約生活」をというのです。

「生活不活発病にならないために」、「外に出て元気をチャージ」、「人づき合いの知恵」、「お財布を上手に使う方法」、「健康のための賢い食べ方」、「キッチンには工夫がいっぱい」、「住まいを快適空間に」の各章で構成されています。いずれのアドヴァイスも具体的ですので、定年退職した人だけでなく、定年間近の人も、有益なヒントを得ることができるでしょう。