榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

高峰秀子の小さな愛用品たちが欲しくなってしまった・・・【情熱的読書人間のないしょ話(781)】

【amazon 『私のごひいき』 カスタマーレビュー 2017年6月14日】 情熱的読書人間のないしょ話(781)

森の中のプールが出番の夏を静かに待っています。数年前までは、毎週1回、クロールで休まずに2,000m泳いでいました。カワラナデシコが薄紫色の花を咲かせています。因みに、本日の歩数は10,667でした。

閑話休題、高峰秀子の生き方に強い共感を覚える私にとって、『私のごひいき――95の小さな愛用品たち』(高峰秀子著、河出書房新社)は、興味深い一冊です。

高峰の小さな愛用品たちが、写真と文章で紹介されています。

オルゴールつきカードは、「手に取ってみると、カードの中にオルゴールが仕掛けてあって、カードを開いたとたんにウエディングマーチがワンコーラス鳴る。使用回数が6万回とのことで、ますますビックリした。ウエディングのほかに、バースデーやクリスマスカードもあり。試してみたら音色もちゃんとしていて、なかなか楽しい」。

カッターについて。「この、ペロンとした、一見靴ベラみたいな代物は、デンマーク生まれ、紙一枚だけ切れるカッターで、新聞や雑誌の切り抜きなどにもってこい。旅行用にも便利だし、父の日、母の日などのプレゼントにもしゃれている」。

ガーリックセラーについて。「夫婦そろって、ニンニクのファンである。・・・ニンニクは少々ヘソ曲りで、放り出しておけば臭いし、密封すれば腐るしで保存がむずかしい。だから、このガーリックセラーに出合ったときは本当にうれしかった。直径10センチほどのツルンとした陶器の小つぼで、両サイドに通風孔があいていて、理想的なニンニクの住居である」。

ゴムのオープナーについて。「主婦というものは年がら年じゅう、常に頑固なびんのフタと格闘をしているのダ・・・このオープナーの、なんとも素朴、単純なところが、意表をつく・・・このオープナー、直径12センチ、厚さ約3ミリほどの、なんということもないゴム製品だけれど、四角くポチポチとへこんでいるところが、どうやらミソのようである」。

ショッピングヘルパーについて。「スーパーマーケットなどで買い物をした帰り、意外と持ち重りがして、例のポリ袋のとっ手が指にくいこんで『痛いよゥ』という思いをしたことはありませんか? 『ショッピングヘルパー』と名づけられたこのものは、つまり、とっ手につけるまたとっ手というわけです。ちょいと見ると面白くも黒くもない代物ですが、使ってみるとなかなかよろしいのです、これが。素材は肉厚の塩化ビニールで、色はいろいろ、キーホルダーつきのもあり、小型のおせんべいほどのサイズです」。

ミニトイレについて。「高速道路を走行中に、子供さんが突然『オシッコ!』と叫んだら、どうしましょう? たまの休日の舟遊びの最中に『オシッコに行きたくなっちゃったわ』と思っても、さて近所にトイレットはありません。どうしましょう?・・・そんなときのために、この携帯用『ユリアポット』なるミニトイレを常備しておいてはいかがでしょうか。なにしろ、オシッコが10秒で固まってしまうんですから、まさに画期的な発明品とエバられてもしかたがありません」。

早速、これらを購入したくなりました。