正面から写された魚たちの表情に癒やされる・・・【情熱的読書人間のないしょ話(420)】
【amazon 『顔がわかるさかな図鑑』 カスタマーレビュー 2016年6月16日】
情熱的読書人間のないしょ話(420)
散策中に、大きな水槽の熱帯魚たちがゆったりと回遊しているのを見かけました。ビルの1階から最上階までが緑のツタで覆われています。凛と直立したアフリカハマユウ(インドハマユウ)が白いユリのような花を咲かせています。ホタルブクロの薄紫色の花は涼しげです。因みに、本日の歩数は10,815でした。
閑話休題、『顔がわかるさかな図鑑』(知来要著、宝島社)は、よく見かける魚たちの顔を正面から写したユニークな図鑑です。魚を真横から写した普通の図鑑とは異なり、魚たちが意外に表情豊かであることに気づかされます。
「愛されキャラで釣り人を魅了する中流域のさかなたち」の章では、カワヨシノボリが年寄りじみた表情でこちらを見詰めています。
チチブのでっぷりした顔つきは迫力満点です。
ツチフキのとぼけた顔には癒やされます。
「スター性抜群! 美しき上流域のさかなたち」の章のオショロコマは、私に何か大声で話しかけているかのようです。
大きく口を開けたヤマメは、「渓流の女王」というよりも、喧嘩腰の若者といった雰囲気です。
ドデッとした顔にポッテリ唇のカジカは、私が敬愛する松本清張を思わせます。
「独特の個性が光る下流域のさかなたち」の章では、テツギョがジロッとこちらを睨んでいます。フナと金魚の交雑種と説明されています。
これから落ち込んだときは、本書で気分転換を図ることにします。