辣腕鑑定士に遺産の査定を依頼してきた謎の女性・・・【情熱的読書人間のないしょ話(614)】
【amazon DVD『鑑定士と顔のない依頼人』 カスタマーレビュー 2016年12月13日】
情熱的読書人間のないしょ話(614)
曇り空に太陽が垣間見えます。東京・千代田の明治大学内の阿久悠記念館では、私の私淑する阿久悠の書斎が再現されています。クルメツツジがひっそりと咲いています。飯田橋も、千葉・流山もイルミネーションに彩られています。因みに、本日の歩数は14,953でした。
閑話休題、映画『鑑定士と顔のない依頼人』(DVD『鑑定士と顔のない依頼人』<ジュゼッペ・トルナトーレ監督、ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルヴィア・ホークス出演、Happinet>)は、面白さ抜群のミステリ作品です。
美術品の真贋を鋭く見抜くことで著名なオークション鑑定士にして辣腕の競売人であるヴァージル・オールドマンは、人間嫌いで芸術品しか愛することができません。初老の彼は、これまで女性を愛したことも、家庭を持ったこともありません。
ある日、彼のもとに、資産家の両親が遺した絵画や家具を査定してほしいという依頼が舞い込みます。その広壮な屋敷に赴きますが、依頼人の女性はなぜか一室に閉じ籠もったままで、何回訪れても顔を見せません。
紆余曲折を経て、やっとのことで覗き見た女性の姿は、オールドマンにとって何とも意外なものでした。
オールドマンと依頼人の女性との間の思いがけない展開に、私たち観客はびっくりさせられます。
そして、最後の最後に待ち構えていたどんでん返しには、思わず、あっと声を上げてしまいました。
久しぶりに、ミステリの面白さを堪能することができました。