本書のおかげで、訪れたい城跡が7つ見つかりました・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2343)】
ヒメアカタテハ(写真1)、イチモンジセセリ(写真2)、ヒメウラナミジャノメ(写真3)、オンブバッタの雌(写真4)、ハラビロカマキリの卵鞘(写真5)をカメラに収めました。クサギ(写真6)が実を付けています。我が家の片隅では、シロバナマンジュシャゲとヒガンバナ(写真7)が咲いています。
閑話休題、『東京の城めぐり――首都に眠る戦国遺構』(辻明人著、小和田哲男監修、G.B.)を読んで、驚きました。東京23区内に約100、東京都全体では約200もの中世の城跡があるというのです。
本書では120余りの城跡が取り上げられているが、史実と伝説をきっちりと分けて記述しているので、好感が持てます。
これまで何度か訪れたことがあるが、城跡という意識を強く持っていなかったため、この3カ所は、本書を携えて再訪したいと考えています。
●石神井城(練馬区石神井台)――石神井川の源に築かれた豊島(としま)氏の本拠
「土塁や空堀が良好に残るほか、ふるさと文化館で出土品を見学できる」。
●深大寺城(調布市深大寺元町)――扇谷上杉氏の築城技術を残す城跡
「北条氏に改変されず、扇谷上杉氏の築城技術がそのまま残る稀少城郭」。
●高幡城(日野市高幡)――高幡不動尊の裏山に築かれた謎の城
「手軽に山城の雰囲気が味わえる。麓の高幡不動尊は土方歳三の菩提寺」。
どんな城跡なのか、訪れるのが楽しみな4カ所です。
●世田谷城(世田谷区豪徳寺)――御所と呼ばれた足利将軍一門(吉良氏)の城
「土塁や空堀がよく残る。豪徳寺全域まで城内とする説もある」。
●谷保の城山(国立市谷保)――室町前期以前の姿を残す稀少な城
「形態は土塁や空堀に折れがなく、室町前期以前の古い築城の姿を留める」。
●八王子城(八王子市元八王子町)――激戦地となった戦国最後の山城
「復元された曳橋と御主殿の枡形虎口付近は必見。全面敷石が圧巻だ。尾根を削平した数々の曲輪群が見所。山城なので、登山の用意が必要」。
●滝山城(八王子市高月町、加住町、舟木町)――都内最大の規模を誇る丘城の傑作
「横堀、枡形虎口、角馬出、横矢掛かりなど北条(氏)の築城技法を堪能できる」。