老驥(ろうき)櫪(うまや)に伏すとも、志は千里に在り・・・【ことばのオアシス(56)】
老驥(ろうき)櫪(うまや)に伏すとも、志は千里に在り
烈士(れっし)の暮年(ぼねん)、壮心(そうしん)已(や)まず
――曹操
『三国志演義』では、徹底して劉備、諸葛亮(孔明)の敵役、悪役に仕立て上げられている曹操だが、客観的な史実(正史『三国志』)に照らせば、新時代を切り開いた、この時代随一の人物であった。
また、曹操は第一級の詩人という一面も併せ持っていた。上掲の、「老いたる名馬は馬小屋に繋がれていても、千里を駆けようとする気概を持っている。志高い者は晩年になっても、意気盛んなものだ」という詩には、曹操の心意気が込められている。
戻る | 「ことばのオアシス」一覧 | トップページ