頑張らないからこそ結果が出せるというのは、本当か・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2749)】
ウラギンシジミの雌(写真1~4)、ヒカゲチョウ(写真5~7)、ツマグロヒョウモンの雄(写真8)、ガのウコンカギバあるいはヒメウコンカギバ(写真9)、ガのオビヒトリの幼虫(写真10)、コカマキリ(写真11~13)をカメラに収めました。因みに、本日の歩数は11,331でした。
閑話休題、『エフォートレス思考――努力を最小化して成果を最大化する』(グレッグ・マキューン著、高橋璃子訳、かんき出版)は、悩める人々の救世主となるでしょう。
「誰だって、本当に大事なことをしたいと思っている。健康になりたいし、将来のために貯金もしたいし、仕事で成功したいし、家族や同僚といい関係を築きたい。問題は、やる気がないことではない。やる気でなんとかなるなら、誰もが理想的な体型で、お金に困らず、大好きな仕事をしながら、最高の人間関係を築いているはずだ。問題は、どんなにやる気があっても、リソースが限られていることだ。本当に大事なことで成果を出したいと思うなら、働き方と生き方を根本的に変える必要がある。力ずくで頑張るのではなく、いちばん楽なやり方で最優先事項に取り組むのだ」。
「力を抜くのは、なんだか後ろめたいかもしれない。手を抜いているような気がするかもしれない。後れをとってしまうのではないかと不安になるかもしれない。現代人なら誰もがそんなマインドセットを刷り込まれていると思う。努力こそが善で、楽をするのは悪いことだと。だが、力を抜いて成果を出すのは、けっして怠惰なことではない。むしろ、スマートな生き方だ。努力でも怠惰でもなく、スマートに結果を出すこと。それこそが、大事なことをあきらめずに、しかも正気を保つための最善の道なのだ。・・・エフォートレス思考とは、働き方や生き方を、すっかり変えてしまう試みだ。頑張らないのに結果を出す。いや、頑張らないからこそ結果が出せる。正しいやり方さえ見つければ、人生の重荷は軽くなり、余裕で大きな成果がついてくる」。
著者は、エフォートレス思考を身に付ける3ステップを提示しています。
①エフォートレスな精神
「頭のガラクタを片づけて、余裕のマインドを手に入れる」。「エフォートレスな精神は、心身の重荷がなく、頭がすっきりした状態だ。余計な考えにとらわれず、今この瞬間に集中できる。そして今やるべきことを、余裕でこなせるようになる」。「嫌なことを我慢するより、楽しくできるやり方を探したほうがいい」。エフォートレス精神の重要性は、私も経験を通じて実感しています。
②エフォートレスな行動
「もっとも効率のいいポイントを見つけて、余裕で最高の成果を出す」。「私が活用しているのは『今日の完了』リストだ。『今日の完了』リストは、できるかもしれないリストではない。できればやりたいリストでもない。そんな目標を立てていたら、絶対に一日では終わらない。その代わりに、もっとも重要で、意味のあることだけをリストに入れる。リストをつくるときのコツは、完了したときにどんな気分になるかを思い浮かべることだ。『このリストを全部終わらせたら、一日の終わりに満足した気分になれるだろうか?』と考えよう。これを終わらせてもまだ、気がかりで夜も眠れないようなタスクが残っているだろうか? もしそうなら、そのタスクを今日の完了リストに入れたほうがいい」。私も、「今日の完了」リストを活用しているが、その効果は絶大です。
③エフォートレスのしくみ化
「行動を自動化し、成果が勝手についてくるしくみをつくる」。「(エフォートレスのしくみ化とは)努力して一度だけ結果を出すのではなく、余裕で何度でも結果が出せる状態である」。「読書は、この世でもっともレバレッジの高い活動だ。・・・おそろしく賢い人々の発見や知恵にアクセスできる。本をしっかりと読み、自分の血肉にすれば、ほかの何よりも累積的な成果が得られるだろう」。著者の読書に対する考え方に、全面的に賛成です。