思想家が革命の準備をし、無法者がそれを実行する・・・【ことばのオアシス(71)】
【薬事日報 2011年7月11日号】
ことばのオアシス(71)
思想家が革命の準備をし、無法者がそれを実行する
――マリアーノ・アスエラ
メキシコ革命において、軍医として革命軍に参加したマリアーノ・アスエラの言葉。
1910年に始まったメキシコ革命は、政治の民主化、農地改革、外国資本による経済支配からの脱却を目指したものであった。独裁体制の打倒、政治・経済・社会構造の改革が成し遂げられるまでには、長年に亘る紆余曲折を経ねばならず、その間、国民の大量の血が流されたのである。メキシコ革命のほうがロシア革命より早く起こったため、社会主義革命でなく自由主義革命となったのだが、歴史を振り返ると、この自由主義革命によって現代メキシコ社会の基礎が築かれたことは注目に値する。
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