榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

今や中国は、化石が見つかった恐竜の種が世界最多・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3419)】

【読書の森 2024年8月23日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3419)

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」(藤原敏行)を思い起こさせる風が吹いています。ヒメウラナミジャノメ(写真1)、イチモンジチョウ(写真2)、サトキマダラヒカゲ(写真3)、吸水するアオスジアゲハ(写真4、5)、アゲハ(写真6、7)、囀るホオジロの雄(写真8)、ムクドリ(写真9)、ハシボソガラス(写真10)、ダイサギ(写真11)、アオサギ(写真12)、アメリカザリガニの死骸(写真13)をカメラに収めました。キツネノカミソリ(写真14)が咲いています。因みに、本日の歩数は11,871でした。

閑話休題、『恐竜大陸 中国』(安田峰俊著、田中康平監修、角川新書)のおかげで、中国で発掘された恐竜化石について、多くのことを学ぶことができました。

●世界の恐竜研究の歴史を大きく塗り替えた「羽毛恐竜」の化石が中国東北部で大量に見つかっている。1996年に報告された体長1.3mほどの小型獣脚類、シノサウロプテリクス・プリマなど。

●恐竜の代表選手であるティラノサウルスやトリケラトプス、竜脚類のディプロドクスなどの仲間の起源が中国大陸にあったことが判明している。2004年に発見された体長1.6mほどの小型獣脚類、ディロング・パラドクススはティラノサウルスの仲間。ティラノサウルスの仲間の多くが羽毛に覆われていた可能性が浮上した(もっとも、ティラノサウルス自身については、大型化によって羽毛を失い、身体の多くが鱗に覆われていたとする見解が現時点では有力)。

●2020年12月に、巣で抱卵している姿の小型オヴィラプトロサウルス類の化石についての論文が発表された。

●2016年には、中国人研究者がミャンマー島北部で入手した琥珀の中から、生前の形態を保ったままの軟組織を残す恐竜の尾が発見された。

今や中国は、化石が見つかった恐竜の種が世界で最も多いのみならず、研究上でも非常に重要な国となっている。

このほか、本書には多くの恐竜たちが登場します。