2023年に発見されたナノヘルツ重力波が世界に衝撃を与えた理由・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3569)】
【読書の森 2025年1月12日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3569)
野鳥観察会に参加し、36種を観察することができました。不鮮明な写真が多いが、エナガ(写真1)、スズメ(写真2)、ジョウビタキの雄(写真3)、雌(写真4、5)、セグロセキレイ(写真6)、カワラヒワ(写真7)、シメ(写真8)、アカハラ(写真9、10)、ハシブトガラス(写真11)、ノスリ(写真12)をカメラに収めました。コウノトリ、イタチの撮影には失敗(涙)。因みに、本日の歩数は15,290でした。
閑話休題、周波数が約1ナノヘルツの重力波の存在の証拠を見つけたという、2023年6月29日(日本時間)の国際研究チーム・ナノグラブの国際記者会見での発表は、世界に衝撃を与えました。宇宙誕生時のインフレーション期に生成された背景重力波なのではないか、いや、巨大ブラックホール連星からの重力波の重ね合わせなのではないかという議論を巻き起こしたからです。
『宇宙はいかに始まったのか――ナノヘルツ重力波と宇宙誕生の物理学』(浅田秀樹著、講談社・ブルーバックス)は、この最先端の発見について分かり易く解説しています。
ナノヘルツという単位で表される超長波長の電力波は、数十年に亘って観測しても1回の振動を見ることができるかどうというスケールのものなのです。
著者は、本書執筆時点では、このナノヘルツ重力波は巨大ブラックホール連星からの重力波の重ね合わせの可能性が高いが、まだ完全に証明されるには至っていないと述べています。