榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

「ひとり出版社」を立ち上げた著者自身の奮闘記・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3595)】

【読書の森 2025年2月7日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3595)

タシギ(写真1~11)をじっくり観察することができました。イカルチドリ(写真12、13)をカメラに収めました。シナマンサクの園芸品種・アカマンサク(写真14~17)が咲いています。サンシュユ(写真18)の開花が近づいています。

閑話休題、『ゆるりと、ひとり出版社、はじめました――やっぱり、本つくりって面白い!』(阿笠透子著、阿笠出版)の著者のスピリチュアル面には共感できないが、その本つくり愛には感動しました。これから先の人生時間で本つくりをしてみようと気楽に立ち上げた「ひとり出版社」の楽しいだけではなかった試行錯誤が、率直に綴られているからです。

興味深い奮闘記に止まらず、本について、いろいろな気づきが得られました。

●柿内尚文の教え
編集には、▶価値を発見するプロセス、▶価値を磨くプロセス、▶価値を伝えるプロセス――という3つの欠かせないプロセスがある。

●由井緑郎の教え
書評家は読んでみて気に入った本を、人にすすめるための文章を書く人たちである。

●オンライン書店とリアル書店
オンライン書店は興味を広げてくれる。リアル書店という森では、どの道を歩こうかと棚と棚の間をすり抜け、見たこともない本の景色に出会える。両方の書店が共存する未来でありたい。

●家に本棚をつくろう
本棚は、自分の思考であり、感情であり、好きな世界を詰め込んだ小さな世界である。