絵本が大人に与えてくれるもの・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3734)】
【読書の森 2025年6月16日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3734)
久しぶりに千葉・柏をぶらり。フレームが鼈甲の眼鏡を薦められたが、386万円と聞き、目玉が飛び出しました(笑)(写真8)。我が家の職人(女房)手作りのパッチワーク作品(写真11)。因みに、本日の歩数は11,806でした。
閑話休題、『絵本がひらく心理臨床の世界――こころをめぐる冒険へ』(前川あさ美・田中健夫著、新曜社)は、絵本が大人に与えてくれるものについて論じています。
著者によれば――
第1に、言葉の限界を広げてくれる。
▶非言語的な情報や刺激に、こころを漂わせる。
第2に、冒険や遊びの世界を提供してくれる。
▶開かれた問いをもつために。
▶日常のなかに生まれるゆとり。
▶現実のとなりにある不思議。
▶万能感が満たされる体験。
▶人生は無限に続く足踏み水車。
▶好奇心を生かし続ける。
▶おおいなるものとの交流。
第3に、視点を変えたり、視野を広げたりするのを助けてくれる。
▶ステレオタイプな思考に挑む。
▶思い込みからの解放。
▶老年期の生きる力。
▶喪失に向きあう。
▶傷ついたこころの回復。
▶心の澱(おり)を流す。
各章の末尾に「この章で紹介した絵本」が列挙されています。
絵本が子供に与えるものについては、いろいろ語られてきたが、大人にとっても、こんなに多くの効果が期待できるとは!