思い切って、いつもと違うことをしてみよう――老骨・榎戸誠の蔵出し書評選(その134)・・・【あなたの人生が最高に輝く時(221)】
●『上大岡トメのいつもとちがう日』(上大岡トメ著、日本経済新聞出版社)
『上大岡トメのいつもとちがう日』(上大岡トメ著、日本経済新聞出版社)は、私のかわいい愛読書である。
ワクワクしながら「明日の扉」を開けようと呼びかける著者は、51のヒントを挙げている。どれも著者が体験済みのものばかりで、著者のほのぼのとしたイラストが添えられている。その上、それぞれのヒントに「すぐできそう度」が五つ★で示されているという親切ぶりだ。
「オトナになって忙しい日々を送っていると、日常から離れていつもと違うことをするのはますます楽しいことです。コンサートに行ったり、旅行に行ったり、そんな気分転換をすると、ものの見方がちょっと変わったりして。でも、そういうイベントももちろんいいけど、実はふだんの生活でも、いつもと違うことはできるんです。お金や時間、覚悟がなくてもできちゃうささいなこと」と言う著者に励まされて、私もいろいろ試みている。
「アタマのケア編」から――●「超早起きで新発見――朝日はいつも見る風景を、変えてくれる」。●「夏バテに勝つ!――暑いからこそ、ストレッチと温かいスープ」。●「勉強する楽しさ――知識が増えるとちょっと自信がつく」の「久々に勉強に集中して改めて気がつきました。知らないことを知る、出来ないことができるようになるって、すごい快感なんですね。いくつになっても」とのコメントには、全く同感だ。
「ココロのケア編」から――●「何十年ぶりのピアノ――昔やっていたことを、もう一度やってみる」。●「秋だから文学散歩――名前だけ知っている文人に、もう少し近づいてみる」。●「世界遺産に響く音――違う環境で、大好きな音楽に身をゆだねてみる」。●「時間のダイエット――記録につけてみると、スキマ時間が見えてくる」。●「電気を消してお風呂――カラダもぽかぽか、ロマンチックな気分」。●「大きな声で『おはよう』――元気なあいさつは、無条件で気分がいい」。●「DVDで一家団結――同じ目的があると、いやおうなしに気持ちがひとつになる」。●「不遇の時こそチャンス――ピンチの裏にチャンスあり」。
「カラダのケア編」から――●「キレイに歩こう――いい姿勢は健康にもいい」と言われ、現在、挑戦中である。●「プチ断食――食べ物のありがたみに感謝」。●「しょうが湯で風邪退治――カラダの外から中から、しょうが攻め」。●「簡単フットケア――自分を支えてくれてる足に感謝のマッサージを」。
「くらしのケア編」から――●「庭でゴーヤを育てる――植物は元気をくれる」。●「魚市場に行ってみた――たまにはスーパー以外で買い物」。●「料理をがんばってみる――手のこんだ料理を短時間で食べちゃうのも醍醐味」。●「風呂掃除、毎日少しずつ――『ついで』『ちょっとだけ』『とりあえず』が続けるコツ」。●「思い立って写真整理――気になっていることは、時間制限つきで片付ける」。●「食卓に何も置かない!―― 一カ所がいつもキレイだと、それだけでスッキリ」。●「千切りにもプロの技――ちょっと意識するだけで、料理がおいしくなる」。●「湯たんぽって合理的――昔ながらの物で、同時にエコ」――といった具合である。