コンパクトメッセージがあなたのパーソナルブランドを劇的に高める・・・【続・リーダーのための読書論(65)】
コンパクトメッセージの威力
『「いいね!」と言われる伝え方――コンパクトメッセージ39の法則』(山本秀行著、日本経済新聞出版社)は、SNS全盛時代のコミュニケーションはどうあるべきかを考え、具体的なアドヴァイス、提案を行っている。
「社内の会議で、取引先へのプレゼンテーションで、あるいは就活の自己アピールで、聞き手の注目を集め、話に耳を傾けてもらい、その場にいる人たちを引き込み、最終的に、自分の主張を通してしまう人が必ずいます。彼らは常に『選ばれる人』です。会議では企画が通り、プレゼンでは競合他社に勝ち、就活であれば採用されます。つまり彼らは、仕事を任される人、大勢のなかにいても記憶に残る人、リーダーとして信頼される人、魅力的なプレゼンテーターということです。彼らの共通点とは何か? それは、周囲から『いいね!』と言われる人であるということです」。
「『選ばれる人』と『選ばれない人』の差は、ごくわずかです。その差、つまり『いいね!』と言われ、選ばれる人の秘密とは、とてもシンプルです。大切なことを、いついかなるときも、コンパクトに伝えていること。すなわち『コンパクトメッセージ』にあります」。
コンパクトメッセージの具体例として、マーティン・ルーサー・キングの「I have a dream.」、スティーブ・ジョブズの「Stay Hungry. Stay Foolish.」が挙げられている。
コンパクトメッセージの作り方
メッセージをコンパクト化するには、2つのCが必要となる。contents(この場で自分が一番伝えたいこと)とcharacter(その人ならではの特色や思い)である。
contentsを作る際のポイントは、●自分が言いたいことに優先順位をつける、●13文字のキャッチフレーズを作る――ことである。優先順位をつけたキーワードのうち、特に印象に残したいものを13文字のキャッチフレーズにするのだ。そして、一番重要な結論を冒頭の15秒で伝え切るようにする。
伝えたいことは3つにまとめる、本番前に必ずリハーサルをする――ことも必要だ。
得意先説得を成功させるためのポイントが2つ挙げられている。1つは、目の前の担当者とパートナーの関係になること、もう1つは、担当者が上司からの質問に答えられるように材料を渡しておくことである。
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