我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか・・・【ことばのオアシス(21)】
【薬事日報 2009年12月14日号】
ことばのオアシス(21)
我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか
――ポール・ゴーギャン
フランスの画家ポール・ゴーギャンがタヒチで、1897年から1898年にかけて描き上げた大作「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」は、このタイトルどおり、画面の右から左へ人間の生から死への経過が表現されている。しかし、彼が何を伝えたかったのかについては諸説がある。
貧困、病苦、絶望の果てに、友人宛ての手紙で、「死ぬ前に自分の全精力を注ぎ、苦しいほどの情熱を傾けた。1カ月もの間、昼も夜も想像を絶する熱に浮かされて仕事をした」と述べているように、遺書代わりの作品であった。完成後、服毒自殺を図るが、未遂に終わっている。
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