こんなに短い作品でも、高度な本格推理小説が可能なのだ・・・【山椒読書論(660)】
【読書クラブ 本好きですか? 2022年2月7日号】
山椒読書論(660)
『米澤屋書店』(米澤穂信著、文藝春秋)で、高く評価されている『九マイルは遠すぎる』(ハリイ・ケメルマン著、永井淳訳)が読みたくて、本作品が収録されている『世界ミステリ全集(18)――37の短篇(傑作短篇集)』(石川喬司編、早川書房)を手にした。
安楽椅子探偵ニッキイ・ウェルトの論理的な推論が冴え渡る。
こんなに短い作品でも、高度な本格推理小説が可能なのだ。