榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

簡にして要を得た説明を読むと、私も井の頭公園に通いたくなってしまう・・・【山椒読書論(717)】

【読書クラブ 本好きですか? 2022年7月1日号】 山椒読書論(717)

東京・武蔵野市と三鷹市に跨る井の頭公園は、荻窪育ちの私には馴染み深い、自然に恵まれた公園である。

井の頭公園いきもの図鑑――季節に観たいいきものたち(改訂版)』(髙野丈編著、ぶんしん出版)は、最新の情報が盛り込まれた改訂版である。春・夏・秋・冬のそれぞれに見られる動物、植物、菌類が網羅されています。

「オオルリとの出会いから、私の井の頭公園生きもの観察は始まった」。

「キビタキのさえずりを聴くのが、井の頭公園の春の楽しみの一つ」。

「井の頭公園のように身近な公園で、サンコウチョウに出会えるのは至福の時だ」。

「カイツブリがトンボを捕食した!」。

「小動物とすれ違ったので振り返ると、モグラが走り回っていた!」。

「井の頭公園で野生のフクロウに出会った!」。

「オオタカが水浴びしていてびっくり!」。

「2015年6月、絶滅危惧種のブッポウソウが井の頭公園に1週間滞在した」。

「樹木に擬態する絶滅危惧種のミゾゴイ。井の頭公園にも立ち寄る」。

生態写真に添えられた、簡にして要を得た説明を読むと、私も井の頭公園に通いたくなってしまう。