榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

家族の本質とは何かを問い掛けてくる映画『万引き家族』・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1424)】

【amazon DVD『万引き家族』 カスタマーレビュー 2019年3月14日】 情熱的読書人間のないしょ話(1424)

ツバキカンザクラが桃色の、オオカンザクラが薄桃色の、ヨコハマヒザクラが桃色の花を咲かせています。フサアカシア(ミモザ)が黄色い花をびっしり付けています。トサミズキが黄色い花を咲かせ始めました。因みに、本日の歩数は10,999でした。

閑話休題、『万引き家族』(DVD『万引き家族』<是枝裕和監督、リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林出演、ポニーキャニオン>)は、私たち一人ひとりに、家族の本質とは何かを問い掛けてくる映画です。

高層マンション群に押し潰されそうな古い平屋に住む貧しい一家は、収入の不足分を万引き等の犯罪で補っています。ある日、男と息子は、万引きの帰り道、凍えている幼い女の子を見つけ、家に連れて帰ります。体中に付けられた傷から、女の子の家庭環境を察した男の妻、妻の妹、母は、女の子を家族として受け容れます。こうして、6人家族の生活が始まりますが、息子が万引きで警察に捕まったことから、この家族の驚くべき実態が明らかにされていきます。

血縁で結ばれた家族でなくとも、人と人は繋がり、支え合いながら生きていくことが可能なのではないか――と考えさせられました。

見終わった女房が、ここ数年で一番感動した映画・・・と呟きました。私も日本映画の底力を感じました。

これは女房には内緒ですが、妻を演じた安藤サクラがリリー・フランキーと絡む全裸シーンが、まだ頭にこびりついています。