未来のために、捨てるべきものを潔く捨てよう・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2713)】
ヒガンバナとシロバナマンジュシャゲが咲いています(写真1~3)。キノコ(写真4~7)をカメラに収めました。
閑話休題、『「捨てる」思考法――結果を出す81の教え』(出口治明著、毎日新聞出版)のアドバイスのいくつもが、心に響きました。
●未来のために、捨てるべきものを潔く捨てる。
●イノベーション(革新的な価値を創造すること)に不可欠なのは、セレンディピティ(予想しなかった偶然の幸運)です。大切なのは幸運に出合う道筋ですが、さらに大切なのは、偶然に適応する能力です。だからこそ、常に学び、出会い、知力を磨く営みを捨てるわけにはいきません。
●考えても仕方のないことを考え続けるのは、無駄というものです。
●トレードオフとは優先順位を見極めること。
●「あきらめる」ことは「捨てる」ことです。いまここに流れ着いてしまったのですから、他のことはあきらめるしか生きる術がない。捨てることで気持ちを切り替え、いまなすべきことを考える。腹が据わるとはそういうことです。そして、いったん決めたら、振り返らない。「見通しが甘かったか」、「軽薄な計画だったか」などとくよくよ考えずに、ベストを尽くす。意識を集中すれば、余計なことを考えない分、気持ちに余裕が生まれます。そうなれば、ご飯を食べたり、お酒を飲んだり、たっぷり寝たりすることができるので、ますますエネルギーを蓄えることができます。
●知識を得て恐怖感を捨てることができれば、チャレンジすることは容易になります。
●怒るのは百害あって一利なし。そもそも、怒るにもエネルギーや時間を使います。感情を爆発させれば、一時的に気分が張れるとしても、冷静さを取り戻すための時間がさらに必要になり、結果的に時間を無駄にすることになります。
●スピード重視で的確に「見切る」と、仕事の評価がアップする。
●インプットした情報は、自分なりに咀嚼して、自分の言葉に置き換え、アウトプットする。この脳内活動が、記憶として脳に定着させるのに有効だというわけです。
●スピードとはインパクト。衝撃的なほど速く行動することで、こちらの本気度が伝わります。
●人と会う機会が多いほどセレンディピティが起こる確率は高まります。人から学ぼうとするなら、自分の好き嫌いをいったん捨てて、「とりあえず」軽い気持ちで会ってみる。
●無駄を「捨てる」ことは、未来への投資である。