榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

パーキンソン病が進行するとレビー小体型認知症になるという専門家の話にびっくり・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3269)】

【月に3冊以上は本を読む読書好きが集う会 2024年3月28日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3269)

ギョリュウバイ(写真1)、キズイセン(写真2~4)、ホトケノザ(写真5)、ヒメオドリコソウ(写真6、7)、シバザクラ(写真8)が咲いています。

閑話休題、患者と医師の対談集『レビー小体型認知症とは何か――患者と医師が語りつくしてわかったこと』(樋口直美・内門大丈著、ちくま新書)のおかげで、レビー小体病について多くのことを学ぶことができました。

●レビー小体型認知症(レビー小体病)も、診断を受けていないだけで、脳や全身の細胞に「レビー小体」というたんぱく質の塊が溜まっている高齢者は、驚くほど多いのです。例えば、大きくはっきりした寝言を言う方はそうだと言われています(でも、悲観するのはまだ早い)。

●認知症の状態を引き起こす原因疾患は60種類以上あって、アルツハイマー型認知症が一番患者数が多いんですが、次に多いのがレビー小体型認知症と言われています。ただ、発症していても見逃されていたり、違う病名を診断されたりしている人が多いのが課題ですね。

●そもそもアルツハイマー病なのかレビー小体病なのかという診断も、実は正しいかどうかわからないんです。脳の中を直接見てるわけではないですから。レビー小体病でもアルツハイマー病でも、原因となるたんぱく質が、ある一定の量を超えて神経細胞が障害されてしまうと症状が出てくるんだろうと思います。

●レビー小体によって起こる病気には、パーキンソン病、認知症を伴うパーキンソン病、レビー小体型認知症、純粋自律神経不全症、レム睡眠行動異常症がある。レビー小体がどこに蓄積するかによって病名は異なる。経年とともに蓄積する範囲が広がると、症状が変化していき、別の病名になっていく。

●一つのスペクトラム(連続体)というか、レビー小体病という大きなカテガリーの中にレビー小体型認知症があり、パーキンソン病があり、認知症を伴うパーキンソン病があり、純粋自律神経不全症とか、自律神経障害が中心の一群があったり、特発性のレム睡眠行動異常症があったりする。症状の現れ方とか現れる順番が違うだけで、すべてはレビー小体の蓄積によって起こる病気です。症状は、本当に多様です。

●レビー小体型認知症でも記憶障害や認知症がない患者がいる。

●通常65歳以上の高齢者の方で、嗅覚障害、便秘、立ちくらみとかの自律神経障害があったら、レビー小体病の可能性を考えます。

●脳の下の方にある脳幹という部分を中心にレビー小体がたまるのが、パーキンソン病です。大脳皮質といって脳の表面部分全体にまで広がると認知症が出てきて、レビー小体型認知症になります。この2つの病気は、連続性があって、診断基準や症状もほぼ共通しています。だから大きくレビー小体病として捉えて、経過を診ていった方がいいですね。

●成人期にADHD(注意欠如多動症)症状があると、レビー小体型認知症のリスクが増加する可能性があるという症例対象研究がありますね。