男の生き方をしみじみと味わう本・・・【山椒読書論(330)】
【amazon 『男のうた』 カスタマーレビュー 2013年12月10日】
山椒読書論(330)
『男のうた』(佐高信著、講談社。出版元品切れだが、amazonなどで入手可能)は、男の生き方を「うた」に託した、しみじみとした味わいの本である。
この書の終わり近くで、ウィンストン・チャーチルが55歳で首相になった時、手記に、「これまでの私の生涯は一切、今この時、この試練のための準備期間に過ぎなかったような気がする」と記した、というエピソードが紹介されている。
アドルフ・ヒトラーとの戦いを目前に控えての言葉であるが、深い共感を覚えるのは私だけだろうか。