健康・長寿夫妻の秘訣に迫るインタヴュー集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(326)】
【amazon 『100歳夫婦力!』 カスタマーレビュー 2016年3月21日】
情熱的読書人間のないしょ話(326)
散策中に、朽ち果てそうな風変わりな自転車を目にしました。高さ1.55m、前輪の直径1.2mという代物です。好奇心に駆られ所有者に尋ねたところ、初期の自転車の様式を受け継ぎ、55年前に米国で製造されたものということです。因みに、本日の歩数は11,832でした。
閑話休題、『100歳夫婦力!――二人で始めるピンピン・キラリ』(本岡典子著、中央公論新社)は、夫婦共に元気な高齢者カップル10組へのインタヴュー集です。
「食、運動、生きがい、家族や社会とのつながりの面から、健康長寿を読み解いたものです。とりわけ、健康のジャンルではこれまであまり語られることのなかった『夫婦』の関係性を軸に執筆しました」。各インタヴューの後に、医学の専門家らのアドヴァイスが添えられています。
彼らは、なぜ夫婦揃って健康で長寿なのでしょうか。何を食べ、どんな運動をし、何に興味を持ち、何を支えに暮らしているのでしょうか。
とりわけ私の印象に残ったのは、●糖質の取り過ぎは大敵、●緑茶をよく飲む、●ウォーキングは効果大、●楽観的にプラス思考で生活する――ことを意識することの重要性です。これらに加え、考え方や行動が正反対のカップルは元気で長生きしているとの指摘に、思わず頷いてしまいました。
人生の後半を一緒に過ごしたいのは誰ですか、と本書は問いかけているのです。