濃い霧に包まれたロンドンが舞台のサスペンス映画・・・【情熱的読書人間のないしょ話(513)】
【amazon DVD『ガス燈』 カスタマーレビュー 2016年9月2日】
情熱的読書人間のないしょ話(513)
散策中に見かけたイチジクの実は食べ頃を迎えています。キンカンの実は未だ青々としています。ツタの葉も青々としています。因みに、本日の歩数は10,029でした。
閑話休題、旅行や出張で数回、短く滞在しただけの印象ですが、ヨーロッパに住むとしたらロンドンがいいなと考えていました。そのロンドンが、しかも私の好きな濃い霧に包まれたロンドンが舞台の映画が『ガス燈』(DVD『ガス燈』<ジョージ・キューカー監督、イングリッド・バーグマン、シャルル・ボワイエ、ジョゼフ・コットン出演、ファーストトレーディング。販売元品切れだが、amazonなどで入手可能>)です。
室内燈も街燈もガス燈の時代の、ある夫婦を巡るサスペンス映画です。夫に、物忘れや盗癖が目立つと指摘され続けた妻は自分がおかしくなったのだと思い込み、不安に苛まれるようになります。しかし、これは夫が妻を精神的に追い込もうと企んだことだったのです。これには、国際的に有名なオペラ歌手だったが殺害された妻の叔母の事件が絡んでいたのです。
私にとっての見所は、濃霧に煙るロンドンの街並み、当時29歳だったイングリッド・バーグマンの美しさ、そのバーグマンを追い詰めていく夫の憎々しさです。
モノクロならではのよさが生かされている作品です。