榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

美しい年上の女(ひと)との、少年のひと夏の体験・・・【山椒読書論(417)】

【amazon DVD『おもいでの夏』 カスタマーレビュー 2014年2月18日】 山椒読書論(417)

映画『おもいでの夏』(DVD『おもいでの夏』<ロバート・マリガン監督、ジェニファー・オニール、ゲーリー・グライムス出演、ワーナー・ホーム・ビデオ。販売元品切れだが、amazonなどで入手可能>)を見ると、いつも、甘酸っぱい青春の香りが甦ってくる。

1942年の夏、アメリカのニュー・イングランド沖合の小さな島にバカンスで家族とやって来た15歳の少年・ハーミーは、この島で暮らす美しい人妻・ドロシーに強い憧れを抱く。やがて、少年にとって思いもかけない展開が・・・。

清楚な年上の女性との甘く切ない、少年のひと夏の体験。ヒロインを演じたジェニファー・オニールの遠くを見詰める眼差しと、ミシェル・ルグランの哀切なメロディがいつまでも心に残る作品だ。