榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

1年間、毎日1つずつ、知識を身につけていこうという趣旨の本・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1291)】

【amazon 『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』 カスタマーレビュー 2018年11月3日】 情熱的読書人間のないしょ話(1291)

ベニシジミ、翅の表面が青みを帯びているヤマトシジミの雄、翅の表面が黒っぽいヤマトシジミの雌、キタキチョウ、キタテハ、ツマグロヒョウモンの雄、ツマグロヒョウモンの雌、緑色型のトノサマバッタ、褐色型のトノサマバッタをカメラに収めました。大きな褐色型の雌の背中に、小さな緑色型の雄が乗っているオンブバッタのカップルを見つけました。緑色型のオオカマキリ、褐色型のオオカマキリ、褐色型のハラビロカマキリを見かけました。因みに、本日の歩数は10,639でした。

閑話休題、『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』(デイヴィッド・S・キダー、ノア・D・オッペンハイム著、小林朋則訳、文響社)は、年365日、毎日1ページ読むことで知識が増え、教養が身につく仕掛けになっています。

月曜日は歴史、火曜日は文学、水曜日は視覚芸術、木曜日は科学、金曜日は音楽、土曜日は哲学、日曜日は宗教と、バラエティに富んでいます。

例えば、47日目は、「音楽――バロック」が取り上げられています。「当時(1600~1750年)はコントラストの時代だった。音楽では音の強弱やテンポの緩急の対比があった。バロック音楽は、当初は複雑なルネサンス音楽の形式を単純化しているのが特徴だったが、やがて、それまでのあらゆる思想の潮流に徹底して逆らうかのような、装飾過剰な新たな美的構成を特徴とするようになった」。「後期バロック音楽は、安定したリズム、強烈な情念、凝った旋律線、演奏者に優れた技巧を求めることなどを特徴としている」。

101日目は、「視覚芸術――ミケランジェロ」です。「ミケランジェロ(1475~1564年)は、イタリア盛期ルネサンス最高の芸術家と見なされることが多い。画家・建築家・詩人・土木技師として天賦の才に恵まれていたが、本人は何よりも彫刻家を自任していた。彼の伝記を書いたジョルジュ・ヴァザーリは、ミケランジェロは無生物である大理石に生命を吹き込むことができると述べている」。

116日目は、「科学――放射性炭素年代測定法」です。「放射性炭素年代測定法とは、生物がかつて生きていた年代を特定するのに科学者が使う方法だ。これを使えば、骨や布から木片やわらに至るまで、生物だったものならどんなものでも年代を正確に特定できる。この方法で調べるのは、炭素14の割合だ。炭素14は炭素原子の一種で、数が非常に少なく、ある生物が死ぬと、組織内ですぐ崩壊して数が減少していく。試料が古ければ古いほど、炭素14の含有率は減っているのだ」。

126日目は、「宗教――使徒」です。「イエスに従った者たちのうち、行動をともにして教えを受けた者たちを弟子といい、イエスから自分の死後に教えを受け継ぐ者として選ばれた人を使徒という」。

142日目は、「文学――ポストモダニズム」です。「『ポストモダニズム』という言葉は、文学であれ美術であれ何であれ、定義することがとにかく難しい。その理由のひとつは、ポストモダニズムがそれ自体でひとつのまとまった様式ではなく、モダニズムという既存の運動に対する反応だからだ。一般にポストモダニズム文学の特徴として、異なるジャンルや文体の垣根を意図的に曖昧にすること、新たな視点や、それまで取り上げられることのなかった視点を切り開くこと、高級芸術と低級芸術をいっしょくたにすることなどがあり、風刺とユーモアが盛り込まれることも多い」。

174日目は、「哲学――自由主義」です。「自由主義とは、政治哲学において個人主義・平等・自由を重んじる古くからの立場のことだ。自由主義は、どのような種類の統治制度や政治制度が正当と認められるかを考える規範理論――現状がどうなっているかではなく、現状はどうあるべきかを説く理論――である」。

225日目は、「歴史――ジョン・ブラウン」です。「ジョン・ブラウン(1800~1859年)は、奴隷制廃止を訴えた活動家で、1859年奴隷の反乱を起こそうとした罪でヴァージニア州当局により処刑された。軍事的な側面から言えばブラウンは失敗したが、社会運動という点から見ると、彼の蜂起は奴隷制を終わらせようという本気度を表していた」。ジョン・ブラウンという勇気ある白人がいたことを初めて知りました。