世界には目くるめくステンドグラスがあることを教えられた・・・【情熱的読書人間のないしょ話(570)】
午前中は、千葉・流山の新川耕地に棲息しているヘイケボタルの幼虫飼育ヴォランティアの説明会に参加しました。来年6月下旬の放流までに、現在の体長3~6mmほどの幼虫15匹を2cmまで育てることが私の役割です。元気に餌のタニシに群がっています。午後は、近くの東京大学柏キャンパスの一般公開に出かけました。ナガミマツの長さ60cmの松かさ、オオミマツの30cmの松かさ、エノキの葉を食草とするアカボシゴマダラの幼虫などを間近で見ることができました。愛らしいトトロは院生がカイコの繭で作ったものです。因みに、本日の歩数は11,349でした。
閑話休題、私はステンドグラス大好き人間ですが、『世界のきらめくステンドグラス』(グラフィック社編集部編、グラフィック社)には、これまで目にしたことのない、目くるめく60のステンドグラスが勢揃いしています。
どれも素晴らしいのですが、とりわけ印象に残る作品が3つあります。
1つは、聖ヴィート大聖堂(チェコ・プラハ)の画家、アルフォンス・ミュシャの手になる作品です。描かれている人物のいずれもが人間臭いリアルさに満ちているで、思わず惹きつけられてしまいます。このようなタイプのステンドグラスを見たのは初めてのことです。
もう1つは、ケルン大聖堂(ドイツ・ケルン)のピエタを描いた作品です。そのダイナミックな構図と繊細な感情表現がユニークで、ミケランジェロ・ブオナローティのピエタに引けを取らない見事さです。色彩の美しさも群を抜いています。
残る1つは、アバンド鉄道駅(スペイン・ビルバオ)の巨大なステンドグラスです。当地のシンボルの教会を中心にして、豊かな自然をバックに、さまざまな仕事に従事する人々が生き生きと描かれています。こういう労働讃歌的な作品は珍しいのですが、物語性を楽しむことができます。
期待を超える眼福が得られる写真集です。