野生生物好きにとっては、何とも羨ましい写真集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1661)】
メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ハシブトガラスをカメラに収めました。紺野竹夫さん作製の野鳥の卵の実物大模型は精巧です。女房も私も、固くて歯応えのあるジロウガキ(次郎柿)が大好きです。因みに、本日の歩数は10,416でした。
閑話休題、『街の水路は大自然――1.8kmの川で出会った野生動物たち』(野上宏著、築地書館)は、野生生物好きな私にとっては、垂涎の一冊です。
本書は、著者が住む愛知県春日井市東部を流れる1,8kmの内津川放水路で出会った野生生物たちの写真集です。
2008年から2018年までの10年間で、これほど多くの出会いがあるとは、何とも羨ましい限りです。
哺乳類は、ニホンイタチ、フェレット、ヌートリア。
カメは、ニホンイシガメ、クサガメ、スッポン、ミシシッピアカミミガメ。「具体的な調査をしたわけではないが、個人的な印象では、アカミミガメが50%、イシガメ20%、スッポン20%、クサガメ10%というような比率である」。私が住んでいる千葉県北西部では、アカミミガメが90%以上、クサガメ、スッポンが数%ずつ、イシガメには滅多に出会えないという印象なので、地域差を感じます。
野鳥は、驚くほど多彩です。「日常的に見られたもの8種(スズメ、ムクドリ、ドバト、セグロセキレイ、ハクセキレイ、カルガモ、ハシボソガラス、コサギ)。1回のみ見られたもの6種(マヒワ、エナガ、ビンズイ、キアシシギ、タシギ、ゴイサギ)。複数回見たもの31種(キセキレイ、イソシギ、クサシギ、カイツブリ、カワセミ、バン、オオバン、コチドリ、イカルチドリ、ケリ、コガモ、マガモ、ツバメ、イワツバメ、ツグミ、イソヒヨドリ、カワウ、ダイサギ、アオサギ、ウグイス、オオヨシキリ、ジョウビタキ、カワラヒワ、アオジ、ホオジロ、カシラダカ、シメ、イカル、モズ、ヒヨドリ、キジバト)」。この観察例も、私の周辺地域とは異なっています。
野鳥たちの採餌、水浴、営巣、子育て、喧嘩を捉えた写真は見事です。
爬虫類は、アオダイショウ。
魚類は、オイカワ、コイ。