キレイでない女性が、キレイな女性と勝負するには・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1911)】
イネが青々としています。ヤマユリが咲いています。ハクセキレイの若鳥、スズメの若鳥をカメラに収めました。我が家の庭で、マンリョウ、キキョウが咲き始めました。
閑話休題、『恋愛日和』(唯川恵著、小学館)は、恋愛を巡るエッセイ集だが、恋に悩む女性たちへのアドヴァイス集といった趣です。
●なんたって、キレイは得。高校生の頃、私が恋焦がれ、言葉を交わすのに半年もかかった彼を、キレイな女の子が「あら、私のタイプかも」の一言でモノにしてしまった。あれは、本当に衝撃だった。これが現実なんだと、あの日、目からウロコが落ちた。どうせ私なんか。あの頃、夜の数と同じくらい、私はその言葉を呟いていたように思う。でも、こんな私も少しは大人の目を持てるようになった。そうして、キレイな人に、キレイ度で競おうとするのは難しいけれど、そうでない勝負の仕方もある、ということに気がついた。・・・キレイというと、つい顔立ちのことばかり考えてしまうけれど、表情が魅力的というのもある。キレイになるのは難しいけれど、表情を魅力的にすることなら、誰もが手に入れることができるのではないだろうか。その上、うまい具合に、表情は年齢に強いというメリットもある。キレイは寄る年波に少しずつ壊されてゆくけれど、表情というのはその逆で、年齢を重ねれば重ねるほど味わいを深めてゆく。この際、勝負を人生の後半戦に持ち込むというのはどうだろう。5年後、10年後、それまでに魅力的な表情を得られるような生き方をして、知り合いのキレイな女たちがそろそろキレイでなくなった頃、周りの視線を集める存在になってやろうと企てている。
●嫉妬心は女性にとって大切な感情。嫉妬心を抱いたことを恥じるのではなく、そのあと、自分を高める方向に向かっていくことが大事。【嫉妬心は、男性にとっても自分を高めていく燃料になりますよ、唯川さん】
●相手の長所だと思ったところが嫌いになったら、恋はおしまい。
●人生、戦いどきはいろいろある。若いときは若いときにしか戦えないと思うけれど、10年後、20年後も戦いは続く。人生は逆転勝ちもあり。【同窓会、同級会に出席した時、そう感じることがありますね】
●自分が不運だと感じるときが転機であり、新しい扉を開くチャンス。たとえ、失恋したり、受験に失敗したとしても、それは別の扉を開いたということ。そこから始まる幸運もある。逆に、幸運なときは幸せを手放したくないから動かなくなる。その方が問題。
●100%幸せな人はいない。幸せに見えるだけ。うらやんでもしょうがない。
●恋愛には筋力が必要である。想像したり考えたり、本を読んだり映画を見たり・・・、自分にいろいろな刺激を与えると、それが恋愛の筋力になる。感受性を磨き、いつでも恋愛できるコンディションを整えておくこと。
●幸福になりたいのなら、まず、幸福なことを考える。今、自分の手の中にないものを数えるよりも、あるものを考える。何より、幸せな自分をイメージすることを忘れない。幸せって、それができる人のところに集まってくるのだ。【この戦術は、私の経験上、かなり有効だと考えています】