ルース・ベイダー・ギンズバーグとは、どういう女性なのか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2033)】
あちこちで、さまざまな色合いのキクが咲き競っています。庭仕事中の男性が、一輪挿しにどうぞ、と女房に手渡してくれました。ヨモギハムシがキクを食べています。因みに、本日の歩数は11,693でした。
閑話休題、2020年9月18日に87歳で死去し、日本でも注目を浴びた米国・連邦最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグのことを知りたいと思い、『ルース・ベイダー・ギンズバーグ――信念は社会を変えた!』(ジェフ・ブラックウェル、ルース・ホブデイ編、橋本恵訳、あすなろ書房)を手にしました。
ギンズバーグは法曹界でのキャリアを通じて、女性の権利と社会的平等を一貫して擁護し、数多くの画期的な判決を下してきました。
●私の夢は、社会のあらゆる階層で、男性と女性が真の意味でパートナーとなり、今よりも暮らしやすい世界が実現することです。「男女平等という理想を実現するための信念が、ギンズバーグの人生と仕事を形成することとなった。性差別の撤廃は、現在に至るまでずっと、活動の中心となっている」。
●これまで人生のいろいろな転機で、「これは、本当にやりたいことなの?」と自分に問いかけてきました。もし答えがイエスならば、実現するための方法を見つけます。
●やるべきことをやり尽くした、最善を尽くして意見を書いた、と感じるときは満足します。
●幼い頃、母が本を読んでくれたのは、とても懐かしい思い出です。母は私を膝に座らせて、何冊も読んでくれました。母自身、本の虫でしたね。おかげで、私もだんだん本が好きになりました。母は週に1回、私を図書館に連れて行ってくれました。よくひとりで児童書コーナーを歩き回り、本を5冊選んで借りて、翌週には読み終わって返却していました。
●もし意地悪や無神経な言葉を投げかけられたら、聞こえないふりをして聞き流せばいいのです。
●ノーと言われても諦めないこと。ですが、怒りに任せて反応してもいけません。
●大切なことのために闘いなさい。ただし、周囲の人が協力してくれるような方法でおやりなさい。
●「(亡くなった)夫なら、どうしてほしいと思うだろう?」と、考えるのです。夫なら、私が人生をしっかりと歩み続け、仕事で成功することを望んだでしょう。だから悲しみに暮れることなく、精一杯仕事をすることが、内より夫を偲ぶことになると思っています。
●もし成功しなければ、何度でも挑戦すればいい。挑戦あるのみです。
●とにかく、やってみなさい。血のにじむような努力を惜しまなければ、夢はからえられます。
ギンズバーグの死は、米国民のみならず、全世界の人々にとって、惜しんでも惜しみきれない悲しみであり、損失です。