女性による女性のための自己啓発書・・・【情熱的読書人間のないしょ話(43)】
双眼鏡を手にして散策に出かけました。高い木の枝に止まり我々を見下ろしている大柄なアオサギ、宝石のようなカワセミ、突然、枯れた叢から飛び立ったキジ、眼光鋭いモズ、大集団で餌を啄むカワラヒワなどを、私より先に見つけるのは女房です。おかげで、収穫の多いバード・ウォッチングになりました。因みに、この日の歩数は10,775でした。
閑話休題、女性による女性のための自己啓発書にはどういうことが書かれているのだろうという興味から、『ニューヨークの女性の「自分を信じて輝く」方法』(エリカ著、大和書房)を読んでみました。
自分と他人を比較しない、他人が自分をどう評価しているかを気にしない、私の幸せは私自身が決める――という著者の姿勢に、共感を覚えました。
「不安の虫が顔を出しそうになったら、すべきことはただひとつ。自分を信じることです。この日のためにどんなにがんばってきたか、自分が一番よく知っているはずです。今から会う人があなたを評価する前に、自分で自分を高く評価しましょう! そして、世界中を明るくするほどの笑顔をたずさえ、会場の扉を開けるのです」。
「素晴らしい1週間にする秘訣は、日曜日の午前中の使い方にあります。いつもと同じ時間に起き、トレーニングウェアに着替えて近所を1時間散歩してみるだけでも、その後にいただく朝食は格別においしく感じます」。
「もし、あなたが『私は不幸せだ』と感じているとしたら、まず、自分の目の前にある『当たり前の幸せ』を書き出してみましょう。・・・きっと、自分が鈍感になっている『幸せ』を再認識するでしょう」。
「自分を貶める『負けたくない人』の存在に精神状態を振り回され、劣等感と優越感の往復に忙しい日々を過ごすよりも、『越えたい人』を目指して、大きな安定した心で努力を重ねながら一歩一歩近づいていく日々を過ごすことが、自信を育んでくれます」。
「一人で行く美術館で感性を磨く」、「心をときめかせるものを意識して、いつも自分に刺激を与える」、「意地悪で傷つくのは意地悪をしている本人」、「今できることを先送りしない」、「恋に破れたときが、女として成長できる絶好のとき」など、女性だけでなく、男性にも役立つ実践的なアドヴァイスが満載です。