榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

間違えられ、形成外科手術で他人の顔に変えられてしまった女性・・・【山椒読書論(358)】

【amazon 『私でない私』 カスタマーレビュー 2013年12月25日】 山椒読書論(358)

「きみの顔はひどい損傷を受けている。ぼくはこの国最高の形成外科医にきみのことを頼んだ。その医者は事故に遭った患者の復元手術が専門だ。きみのようなね」。

私でない私』(サンドラ・ブラウン著、長岡沙里訳、新潮文庫。出版元品切れだが、amazonなどで入手可能)のヒロイン、テレビ・リポーターのエイブリー・ダニエルズは、航空機事故で顔に重傷を負ったため、乗り合わせていて死亡した上院議員候補夫人と間違えられ、形成手術によってその夫人の顔に変えられてしまう。

その後、上院議員候補、テート・ラトレッジと暮らすうちにエイブリーは彼を愛するようになるが、偶然のことから彼が殺人計画の標的とされていることを知る。

あなたが、エイブリーだったら、どうする?