絶滅動物41種が、本来の生態環境の中で生き生きと甦る大型図鑑・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2327)】
今季初めて、トノサマバッタの緑色型(写真1)と遭遇しました。シオカラトンボ(写真2、3)の交尾を目撃しました。キアゲハ(写真4)、ヒメアカタテハ(写真5)、イチモンジセセリ(写真6)、チョウセンカマキリ(写真7、8)をカメラに収めました。ヘメロカリス(写真9、10)、エゾミソハギ(写真11、12)が咲いています。ずっと年下の自然観察会仲間のSさんの、年なんだから熱中症に気をつけてという忠告を思い出し、ほどほどで昆虫観察を切り上げました(笑)。
閑話休題、『人類が滅ぼした動物の図鑑』(的場知之訳、長谷川政美監修、丸善出版)では、絶滅した動物41種が取り上げられています。
マンモス、ドードー、ガラパゴスゾウガメ、ニホンオオカミ、リョコウバト、フクロオオカミ、オレンジヒキガエル、ヨウスコウカワイルカなどが、本来の生態環境の中で生き生きと描かれています。
解説も充実しています。例えば、フォークランドオオカミの一節は、このようです。「フォークランドオオカミに現在の学名がようやく与えられたのは1914年になってからのことだ。研究者たちは長い間、この種はタテガミオオカミに近縁だと考えていた。ずっと後になって、オーストラリアの研究チームがダーウィンが採集した頭骨からDNAを抽出し解析した結果、別種の絶滅した南アメリカの野生イヌ類との類縁関係が明らかになった。加えて、彼らがどうやってフォークランド諸島にたどり着いたかという謎にも答えが出された。2万年前の海面は現在よりもはるかに低く、島々と南アメリカ大陸の海岸線はたった20キロメートルしか離れていなかった。小型哺乳類と異なり、彼らは現在のアルゼンチンから海氷の上を歩いてフォークランド諸島に渡ることができた。獲物の海鳥を求めてさまよい出たのかもしれない」。