ワタルたちの後を追って、ティラノザウルスが人間の世界にやって来てしまい、コンゴで大暴れする・・・【山椒読書論(767)】
【読書クラブ 本好きですか? 2023年1月12日号】
山椒読書論(767)
昭和20~30年代のことだが、子供時代の私は、やれ熱っぽいだの、風邪気味だの、腹の調子が悪いだのと、掛かり付けの河見る(こうみ)小児科医院をしょっちゅう訪れていた。そして、その狭い待合室の本棚に並んでいた山川惣治の『少年王者』と『少年ケニヤ』シリーズを読むのを楽しみにしていた。当時のワクワク感を再び味わいたくて、絵物語『少年ケニヤ』(山川惣治著、角川文庫、全20巻)を購入した。
『少年ケニヤ(7)』では、ワタルたちの後を追って、ティラノザウルスが人間の世界にやって来てしまい、コンゴで大暴れする。ワタルの父は、ドイツ軍の将校ゲルヒンに救われ、コンゴの密林の奥にある秘密基地に向かう。
ワタルの冒険は、つ・づ・く。