榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

父とケートに襲いかかる白ゴリラをワタルが倒したものの、ゾコンガ族の執拗な追跡が続く・・・【山椒読書論(771)】

【読書クラブ 本好きですか? 2023年1月16日号】 山椒読書論(771)

昭和20~30年代のことだが、子供時代の私は、やれ熱っぽいだの、風邪気味だの、腹の調子が悪いだのと、掛かり付けの河見(こうみ)小児科医院をしょっちゅう訪れていた。そして、その狭い待合室の本棚に並んでいた山川惣治の『少年王者』と『少年ケニヤ』シリーズを読むのを楽しみにしていた。当時のワクワク感を再び味わいたくて、絵物語『少年ケニヤ』(山川惣治著、角川文庫、全20巻)を購入した。

少年ケニヤ(11)』――ワタルが水を探しに行っている間に、父とケートはゾコンガ族に捕まり、巨大な白ゴリラの穴に投げ込まれてしまう。駆けつけたワタルが白ゴリラを倒したものの、ゾコンガ族の執拗な追跡が続く。

ワタルの冒険は、つ・づ・く。