恐ろしい疫病の特効薬を発見した町医者が独裁者に突きつけた条件とは・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3127)】
【月に3冊以上は本を読む読書好きが集う会 2023年11月9日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3127)
ウラギンシジミの雄(写真1、2)、ベニシジミ(写真3、4)、ヤマトシジミの雄(写真5、6)、キタテハ(写真7)、トノサマバッタ(写真8、9)をカメラに収めました。撮影助手(女房)がナナホシテントウ(写真11)を見つけました。ジュウガツザクラ(写真12)、コブクザクラ(写真13)、カワヅザクラ(写真14)が咲いています。我が家では、キク(写真15、16)が咲いています。因みに、本日の歩数は13,279でした。
閑話休題、『白い病』(カレル・チャペック著、阿部賢一訳、岩波文庫)は1937年に発表されたのに、混乱する現在のために書かれたのではないかと錯覚させるような、刺激的な戯曲です。
戦争目前の某国で、50歳以上の人間を死に至らしめる恐ろしい未知の疫病「白い病」が猛威を振るい始めます。その特効薬を発見した貧しい町医者が、貧しい患者以外にも薬を使わせてほしいと頼む独裁者に突きつけた、たった一つの条件とは? 恒久平和条約を締結してほしいというのです。
その結末は・・・。
蔓延する疫病、戦争の準備に邁進する独裁者、独裁者を歓呼で迎える群衆――他人事ではないと心胆を寒からしめる作品です。