榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

他人の書斎に興味津々の人間には見逃せない一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3332)】

【読書クラブ 本好きですか? 2024年5月26日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3332)

盛んに囀るオオヨシキリ(写真1)、ムクドリ(写真2)、ヒヨドリ(写真3)、ツバメ(写真4)、スズメ(写真5)をカメラに収めました。タイサンボク(写真6)、バイカウツギ(写真7~9)、キンシバイ(写真10、11)、セイヨウキンシバイ(学名:ヒペリカム・カリキナム。写真12、13)、ビヨウヤナギ(写真14、15)が咲いています。

閑話休題、他人の書斎に興味津々だが、そう簡単には見ることができません。そんな私にとって、『絶景本棚(3)』(本の雑誌編集部編、本の雑誌社)は欲求を満たしてくれる貴重な一冊です。

●角田光代――天空に広がる造り付けの世界

「書庫に入ると、正面に吹き抜けの二階天井まで届く本棚がどーんと目に飛び込んでくる」。羨ましいの一語に尽きます。

●山崎まどか――自作仕切り板で分類された見えるデータベース

「持っている本を目で見て把握していたいからで、ただ美しいだけじゃない、見えるデータベースとして機能する本棚なのである」。必要な本がすぐ見つかる本棚でないとイライラしてしまう私です。

●中野雄一 ――ミニギャラリーのようなスペースで本と音楽を楽しむ

「(気に入りの)写真などが並べられ、さながらミニギャラリーのよう」。好きな絵画・写真に囲まれ、好きな音楽を聴きながらの読書は、至福の時間です。

●川村康文――科学書から人生の指南書まで、なにが出てくるかわからない、ジャンクな本棚

「ジャンクな本棚と自らが呼ぶとおり、なにが出てくるかわからない、おもちゃ箱のような本棚なのである」。確かに、他人には価値がない本でも、自分にとっては大切な本というのがありますね。

●荒川佳洋――手製の見出し板で一目瞭然、著者別五十音順に並ぶ文庫棚

「驚くのは壁一面に並んだ文庫棚。なんと著者別五十音順に並んでいるのだ!」。我が書斎では、文庫も新書も単行本も大型本も、それぞれ著者別五十音順に並べていますよ。

●島田潤一郎――カーテンは閉めっぱなしで日々調整が続くテトリス本棚

「(本を日焼けさせたくないので)書庫のカーテンは常に閉めっぱなし」。私も書斎のカーテンは常に閉めっぱなしです。

●髙橋和男――断捨離を経て残った一万冊! 一軍ぞろいの本棚

「並ぶのは断捨離を経て生き残った本。まさに一軍ぞろいの本棚なのである」。どんなに高価であろうと、棺桶に入るまでに再読しないだろう本たちはブックオフ行きというのが我が書斎のルールです。

●植村愛音――サブカルから他人の日記まで、本は手前に面を揃える

「書店でバイトをした際に手前に面を揃えるという書架整理の仕方を身につけたため、本はなるべく前後に置かず手前で揃えたい」。私の書棚も手前に面を揃えています。