榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

本書のおかげで、読みたい本が見つかりました・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3393)】

【読書の森 2024年7月27日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3393)

隣家でハツユキソウ(写真1)、我が家でアサガオ(写真2、3)が咲いています。

閑話休題、『ふくらむ読書』(岡崎武志著、春陽堂書店)のおかげで、読みたい本が見つかりました。

「中里恒子『歌枕』はいいぞ!」には、『歌枕』の冒頭を読み始め、たちまち物語世界に引き込まれてしまった、とあります。やや古風な変則の男女の物語で、男は60過ぎ、女は30ぐらいとのこと。そして、自分の老年のあるべき理想郷のように思えた、と述べています。

敬愛する書評家・岡崎武志にここまで言われては、『歌枕』を読まずに済ますわけにはいきませんね。