若い人たちに、さまざまな愛について考える材料を与える一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3498)】
【読書の森 2024年11月6日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3498)
アカタテハ(写真1)、ハラビロカマキリ(写真2)、コカマキリ(写真3~5)をカメラに収めました。クサギ(写真6~8)、ザクロ(写真9~11)が花と実をつけています。
閑話休題、生成AIについて書かれている本と思って手にした『AIは「月が綺麗ですね」を理解できるか?――愛と人工知能を哲学する』(岡本裕一朗著、SB新書)は、愛について考える本でした。
若い人たちに、さまざまな愛について考える材料を与えることを目的としていることが、ひしひしと伝わってきます。
書名になっている「AIは『月が綺麗ですね』を理解できるか?」という問いかけに対しては、こう答えています。「人工知能であれば、世界中の愛の言葉を収集できますし、しかも整理してデータベース化できます。そのため、誰かが必要になったら検索し、カッコいいフレーズを使うことができるようになるでしょう。つまり、人工知能に愛の言葉を教えてもらうようになるのです。このとき、『人工知能は愛の言葉なんて理解できない!』とまだ言うのでしょうか?」。