榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

若い時に、この英語学習法に出会いたかった・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3714)】

【読書の森 2025年5月28日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3714)

東京・文京の小石川後楽園では、セイヨウスイレン(写真10~13)が咲き、ハナショウブ(写真14~18)が咲き始めています。アオモンイトトンボの雄(写真19)をカメラに収めました。因みに、本日の歩数は12.173でした。

閑話休題、『英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方――第二言語習得論の専門家が教える「英語の正しい学習法」』(川﨑あゆみ著、日本実業出版社)は、若い時に出会いたかった科学的研究に基づく英語学習法の本です。

●英語学習の最終ゴールは、英語を英語のまま考えたり、理解したり、話したりできること。

●「じぶん英語」はどこまで育てればいいのか?
知識には「知る」、「できる」、「自動化」の3段階がある。覚えたことを「知る」から「できる」、「自動化」にステップ・アップする。

●英語を使うとは、「インプット(読む・聞く)」と「アウトプット(書く・話す)」ができること。

●インプット学習の8つの大前提
①そもそもインプットとは?
インプットとは、「英語そのものに触れること」。
②どこでつまずいているんだろう?
「聞き取れた」、「聞き取れなかった」の2択で判断しない。
③効果的に学ぶには?
インプットのメカニズムを理解すれば効果的な学習ができる。「音声知覚=音を認識する」→「意味理解=意味を理解する」→「全体把握=話の内容を把握する」。
④最適な教材はどう選ぶ?
「見開き98%の単語がわかる」レヴェルの教材でインプットをする。
⑤どうインプットするといい?
「聞ける」、「読める」とは語順のままでイメージできること。
⑥どうインプットするといい?
人は2つのアプローチ方法で聞いている。「トップダウン・アプローチ=背景知識や情況から大枠を理解する」と「ボトムアップ・アプローチ=細かい要素を積み上げて理解する」。
⑦どうインプットするといい?
「聞くチカラ」と「読むチカラ」は同時に鍛える。
⑧単語力を伸ばしてからがいい?
暗記するよりも「文章の中で7回出会う」ほうが記憶に定着する。

●アウトプット学習の8つの大前提
①そもそもアウトプットとは?
アウトプットとは、「自分で内容を組み立てる」こと。
②どこでつまずいているんだろう?
「話せた」、「離せなかった」の2択で終わらせない。
③効果的に学ぶには?
アウトプットのメカニズムを理解すれば効果的な学習ができる。「何を言うか」→「どう言うか」→「言ってみる」。
④どうアウトプットするといい?
「流暢さ」、「正確さ」、「複雑さ」の何を意識するのかを決める。
⑤単語力を伸ばしてからがいい?
アウトプットは単語の量よりも「使えること」が大切。
⑥どうアウトプットするといい?
英語を話すには準備が9割。次にネイティヴと話す日に向けて、話したいことをあらかじめ何度も練習する。
⑦アウトプット力を鍛えるには?
「話すチカラ」を上げたいなら「書くチカラ」も鍛える。ライティングで文章を組み立てる練習がスピーキング力を高める。
⑧アウトプットで心掛けることは?
「完璧な英語」よりも「伝わる英語」。