榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

本書のおかげで、日本人の起源に関する情報・知識を更新することができた・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3741)】

【読書の森 2025年6月22日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3741)

茨城の筑波山(写真1)の麓の「葛城の森」の植物観察会に参加しました。小幡和男講師、永谷真一講師の説明を受けながら、シラカシの発芽(写真2)、センブリの芽(写真3)、イヌザンショウの蕾(写真4)、準絶滅危惧種のミゾコウジュの花(写真5)、クララの花(写真6)を観察しました。小さなカブトムシの雄の頭部(写真7)を見つけた小学3年のKちゃん、5歳のT君の愛くるしい姉弟と友達になりました。私の昆虫探しを手伝ってくれ、別れの時にはハイ・ファイヴ(和製英語:ハイタッチ)をしてくれました。イモサルハムシ(写真8、9)、ベニシジミ(写真10)、アカシジミ(写真11)、マイマイガの幼虫(写真12)、ハグロトンボの雌(写真13、14)、アキアカネの雌(写真15)、コフキトンボの雌の帯型(写真16)、オオカラシオカラトンボの雌(写真17)、トウキョウコオオベソマイマイ(写真18)をカメラに収めました。植物、昆虫は魅力的だが、人間もいいなと実感した半日でした。因みに、本日の歩数は12,395でした。

閑話休題、『日本人の起源――最新DNA研究でここまでわかった! あなたのルーツを探る旅』(宝島社)のおかげで、日本人の起源に関する情報・知識を更新することができました。

●旧石器時代、日本列島は大陸と地続きだった。

●旧石器時代の3万年前より前の時期には、比較的暖かい南側では定住も見られた。

●DNA解析により、従来の「二重構造モデル」に代わり、3つの渡来集団を祖先に持つと主張する「三重構造モデル」(2021年)と、「二重構造モデル」に修正を迫る「3つの祖先系統説」(2024年)が提唱されている。

●縄文人の顔は世界に類例がない。

●縄文時代は、平等ではなく、階層化された社会だった。

●日本の伝統文化そのものである神社は、縄文の世界観を可視化する装置だったのかもしれない。

●弥生時代は、紀元前1000年に始まっていた。

●弥生時代の農耕社会化が戦いと格差を生んだ。

●弥生人はストレス、公害、感染症に悩まされていた。