本書のおかげで、人類の進化に関する知識をアップデイトすることができた・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3390)】
フヨウ(写真1~3)、アメリカフヨウ(写真4、5)、サルスベリ(写真6、7)が咲いています。
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閑話休題、『人類の起源(図解版)――古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』(篠田謙一監修、代々木アニメーション学院絵、中央公論新社)のおかげで、人類の進化に関する知識をアップデイトすることができました。
●人類がチンパンジーとの共通の祖先から分岐したのは、化石やDNAの証拠からの推測によると約700万年前とされている。その時代の人類の仲間である初期猿人「サヘラントロプス・チャデンシス」の化石も2001年に北アフリカで発見されている。
●人類進化学の分野で対立していた2つの学説は、「新人のアフリカ起源説」が「多地域進化説」の一部を取り込む形で収束。約30万年前にアフリカで誕生したホモ・サピエンスは、他人類の遺伝子を取り込みながら、世界に拡散していった。
●私たちホモ・サピエンスは他人類を駆逐して生き残ったのではなく、ネアンデルタール人やデニソワ人などとの交雑によって遺伝子を交換しながら、過去に共存してきた多くの人類のゲノムを受け継いでいる。ゲノム編集といった新しい技術も導入され、人類進化の謎の解明はさらに加速していく。
●アフリカで誕生したホモ・サピエンスは、10万年以上アフリカで過ごした後、6万~5万年前についに世界へと進出する(本格的な「出アフリカ」)。
●ホモ・サピエンスが世界展開を成し遂げた6万~5万年前から、農業生産が始まる1万年ほど前までの時代を「後期旧石器時代」と呼ぶ。この時代には、サピエンス種がユーラシア大陸に拡散しただけでなく、かつてそこに住んでいたサピエンス種以外の人類が消滅した。
●約1万3000年の間続いたとされる縄文時代。縄文人のDNA解析によって、日本列島内には遺伝的に均一の集団が居住していたのではなく、私たちの想像以上に集団の多様性に富んでいたことが明らかになりつつある。また、縄文人のゲノムは、東アジアの他の集団と大きく離れており、大陸集団から早くに分岐し、日本列島内で独自の遺伝的特徴を獲得していったと考えられる。
●弥生時代の社会において、特に重要なのが稲作農耕。朝鮮半島から渡来した集団によってもたらされたとされるが、実はその渡来人たちのルーツは、中国東北部の西遼河流域にいた新石器時代の雑穀農耕民と考えられている。