この本に巡り合えた幸運に感謝!!・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3857)】
【読書の森 2025年10月14日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3857)
キンモクセイ(写真1)の花が芳香を放っています。ヤブミョウガ(写真2)が花と実を付けています。クチナシが実を付けている先に、ガのオオスカシバの幼虫がいるのに撮影助手(女房)が気づきました(写真3、4)。フウセンカズラの実の中には、子猿のような種が入っています(写真5、6)。我が家のナツツバキ(写真7)が実を付けています。
閑話休題、『名画のプリンセス――拡大でみる60の衣生活事典』(内村理奈著、創元社)を手にして、困惑しました。私の守備範囲外の西洋服飾文化史の本だと分かったからです。
そこで、已むを得ず、絵画にどういうプリンセスが描かれているのか、見ていきました。
そうしたら、何と、私好みの女性に出会うことができたのです。それも、一人でなく、二人もですよ!
一人は、「マルト=ルシル・ビベスコ王女の肖像」(ジョヴァンニ・ボルディーニ画)です。
「本作は、彼女がベッドから起き上がったところが描かれているが、王女にしてはあまりに簡易なベッドで、彼女の身の上が否応なしに想像させられる。・・・ただ、彼女の姿はそんな室内の様子とは不釣り合いなほど、美しくきらきらとしているのだけれども」。
もう一人は、「結婚記録」(エドモン・ブレア・ライトン画)の女性です。
「画中の花嫁は、結婚指輪以外、一切のアクセサリーを身に付けておらず、シンプルな白いドレス、しかも、胸元も腕も薄いブラウスで覆われており、肌の露出は少ない」。
王侯貴族ではなく市民階級の女性とあるが、その慎ましく清楚な姿に、思わず、涎が垂れそうになりました(このことは、女房には内緒です)。
この本に巡り合えた幸運に感謝!!