榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

【頭(こうべ)】【頭(あたま)】・・・【一問一答!(174)】

【じほうMRメールニュース2010年9月8日号】 一問一答!(174)

問題:下記の【 】は、どちらが正しいか?
A:当麻先生のあの謙虚さは、「実るほど【頭(こうべ)】を垂れる稲穂かな」の言葉そのものですね。
B:当麻先生のあの謙虚さは、「実るほど【頭(あたま)】を垂れる稲穂かな」の言葉そのものですね。

解答:A。
「頭(こうべ)」は「頭(あたま)。首(くび)」を意味する古語的な言葉。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」は「実れば実るほど稲穂の穂先が垂れるように、人間も学問や徳を積むほど謙虚になる」という意味。同じ意味の「実るほど頭(あたま)の下がる稲穂かな」という言葉もあるが、表現に深みの感じられる「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を、私は専ら使用している。