君はfacebookを使いこなす人か、それともfacebookに無関心な人か･･･【続・リーダーのための読書論（2）】

ITに自信がない私

私はITには自信がない。自信がない分野のことは、その道の第一人者に聞くのが一番だ。そこで池上文尋氏に「facebookというのはそもそも何なのか、役に立つのか、学ぶのに最適な本は？」と尋ねたところ、間髪を入れず、「『Facebookをビジネスに使う本』と『ゲイリーの稼ぎ方』を読むべき」との回答が返ってきた。

ファンページの威力

「facebook」は全世界で6億人が使用している、実名登録を基本とする世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サーヴィス、すなわちインターネットを使って人々が交流する仕組みであるが、チュニジア、エジプトの長期政権打倒のきっかけとなったことでさらに注目を浴びることとなった。

『Facebookをビジネスに使う本――お金をかけずに集客する最強のツール』（熊坂仁美著、ダイヤモンド社）では、「ファンページ」（現在は「facebookページ」に名称変更）と呼ばれるfacebook内の企業用ホームページのビジネス成功例が数多く紹介されている。そして、驚くことに、このファンページは無料で作成・運営できるのだ。

ファンページを自分のビジネスに自ら活用している著者の経験談は、具体的で役に立つ。ファンページ作成の7つのステップが親切に解説されている。他のMRに先駆けてファンページの活用法を学び、担当先のドクターに情報提供しようというMRには必読の書と言えるだろう。

IT音痴の人向き

facebookはビジネスだけでなく、もちろんプライヴェットのネットワーク手段としても絶大な効果を発揮する。私と同じIT音痴の人には、『これ1冊で完全理解　facebook』（井上真花・佐藤新一著、日経BP社）と、『facebookを100倍活用する本』（高比良公成編集、アスペクト）を薦めたい。

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