ソーシャル・メディア時代を生き抜く覚悟ができているか・・・【続・リーダーのための読書論(5)】
最高のガイドブック
池上文尋氏推薦の『ゲイリーの稼ぎ方――ソーシャルメディア時代の生き方・考え方』(ゲイリー・ヴェイナチャック著、岩元貴久訳、フォレスト出版)には、ソーシャル・メディア時代を生き抜く知恵が詰まっている。現にソーシャル・メディアを使いこなして事業を成功させた企業家の書だけに説得力がある。
ソーシャル・メディアで大成功した男
著者のゲイリー・ヴェイナチャックは、3歳の時、家族で旧ソ連の一部だったベラルーシからアメリカに渡った移民である。英語を話せず、一文無しの貧しい生活から、今では成功した企業家、そしてソーシャル・ネットワークングの専門家としてCNNや有名なトーク・ショウに出演するまでになっている。
父の小さな酒屋を手伝っていたゲイリーは、30歳の時、アイディアが閃き、「ワインライブラリーTV」をスタートさせた。これは、ゲイリー自身が選んだワインをビデオで紹介するブログだ。彼は、ワインを売ることよりも、「歯に衣着せず、平易な言葉でワインについて語る男」という彼のパーソナル・ブランドを売り込むことを狙ったのである。
ソーシャル・メディア時代の生き方
Twitter、facebook、YouTube、Ustream.tvなどのソーシャル・メディアを使い、ブログと連動させることによって、その気になれば、誰もが、すぐに、お金をかけずに、何百万もの人々にアクセスできる時代が来たのだ、というのが著者の一番言いたいことである。ソーシャル・メディアはパーソナル・ブランディング・サイトでもあるのだ。
ソーシャル・メディアはビジネスに威力を発揮するだけではない。あなたがソーシャル・メディアのアカウントを持った瞬間から、ソーシャル・メディアそのものが、刻々とコンテンツが蓄積されていくあなたの履歴書となるのだ。
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