榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

メールでもLINEでもSNSでもビジネス文書でも、「1行でツカむ」実例集・・・【続・リーダーのための読書論(79)】

【ほぼ日刊メディカルビジネス情報源 2018年3月12日号】 続・リーダーのための読書論(79)

1行でツカむ

伝わる人は「1行」でツカむ』(川上徹也著、PHP文庫)は、メール、LINE、SNS、ブログ、ウェブサイト、報告書、企画書、プレゼンテーションのどれであろうと、相手の気持ちを「1行でツカむ」ことが重要だと断言している。

「まず、最初に心に留めておいてほしいのは、『誰もあなたの文章を積極的に読みたいとは思っていない』というシンプルな事実です」。

本書の特徴は、「普通」の文章と、こう修正すればよくなるという「見本」の文章が並んで示されているところにある。あくまでも、実践的なのである。

自分に関係があると思ってもらう

●普通=シミの取り方
○見本=私のこのシミ、取れますか?

ターゲットを絞る

●普通=『ベターッと開脚ができるようになるすごい方法』
○見本=『どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法』

ニュースを知らせる

●普通=ポータブルプレイヤーとインターネット機能がついた携帯電話
○見本=アップルが電話を再発明する

得することを入れる

●普通=販売促進のためのご提案
○見本=御社の売り上げが1年後に15%増える画期的な方法とは?

宣言して言い切る

●普通=最高のプレゼンをしましょう
○見本=自分史上最高のプレゼンにする

満載の実例のいくつかを身に付けることで、あなたは「1行でツカむ」人間に変身しているはずだ。